石田 和哉
5日の米国市場は主要株価指数が軒並み上昇し、ナスダック総合とS&P総合500種が過去最高値を記録するなど好調な展開となった。
5日の米労働省の6月雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比20万6000人増と伸びがわずかに鈍化し、失業率は約2年半ぶりの高水準に上昇した。賃金の伸びも鈍化したことから労働市場の緩みが浮き彫りとなる形となったのだが、それが利下げ観測を呼び市場は値を上げるという展開となっている。
スパルタン・キャピタル・セキュリティーズのチーフマーケットエコノミスト、ピーター・カルディリョ氏は「今回の雇用統計はFRBの安心につながるものだった」と指摘。「来月もこうした状況が続き、賃金の伸びが上向かなければ、9月の利下げに続き、12月に追加利下げが実施されると予想している」と述べるなどした。
(米 雇用統計推移) 
(Reutersより)
7月2週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
7月9日(火)
23:00 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
7月10日(水)
23:00 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
7月11日(木)
21:30 米国 6月消費者物価指数(CPI)(前月比)
21:30 米国 6月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
21:30 米国 6月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
21:30 米国 6月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
日米市場
日本市場は5日の場中に最高値を更新する勢いで推移した。
6月17日の38102.44円から40912.37円と2809円の上昇となっており、60日100日で挟まれる展開となっていた時分から大きく上値を超える展開となっている。
下方向に強いと思われていた日本市場だが、好調な米国市場の動向を受ける形で大きく値を上げる形となっている。
41,000円を超える水準、41,500円以上を狙う水準でもあり、週末の米国市場が堅調に推移したことから、今週の日本市場は堅調に推移すると思われる。
為替と株式市場には現在連動性の見られない形となっており、為替は為替、株は株と切り替えてトレードを行っていきたいところとなっている。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
英国市場はまちまちな展開となっている。
労働党が圧勝し、14年ぶりの政権交代を果たしたが反応は今一つであった。
欧州市場は仏市場が売りの展開が強い状況が続いている。7日の第2回投票を前に慎重な姿勢を示す投資家が多くなり、極右勢力の台頭に伴う財政悪化の懸念、政治的な不透明感が増す事への不信感などもあり、慎重な姿勢が続いている。
(仏CAC40推移)
(Reutersより)
今週の為替(USD/CAD)
図1 青枠部6月最終週まで
図2 青枠部7月1週まで
引き続きUSD/CAD4時間足について解説する。
先週案内をしたUSD/CAD4時間足では直近の上昇トレンドの推進波5波が終わり、調整波のa-c波の形成が行われている部分でもあり、青枠内での推移している(図1)。
青枠の上限下限が上限の推進波の第5波での高値と調整波b-c波の安値となっており、下抜け上抜け共に次のトレンド、推進波の発生となっている。
下抜けの場合には直近高安値の50%1.35100、61.8%1.34300が意識される形となり、38.2%の1.35890を抜けてくれば50%、61.8%までの下落はありそうだ。
現在の価格から値を戻す動きが出た場合には5波a波の頂点とb波とc波との頂点を結んだ上値抵抗線があることから上値を抑えられる形となりそうだ。
図2の通り、7月1週もレンジとなり青枠内で推移しているなかで下値を試してきており、38.2%を意識されているので注目をしたい。
