石田 和哉
9日の米国市場は米労働省の発表した週間新規失業保険申請件数が市場予測よりも減少、先週比1.7万減の23.3万件となり、11か月ぶりの大幅な減少となったことで労働市場の急速な落ち込みが緩和、和らいだのではとの見方が大勢を占めた事で米国3指数は全て値を上げる展開となった。
マーフィー・アンド・シルベストのシニアウェルスアドバイザー兼市場ストラテジスト、ポール・ノルテ氏は「労働市場は引き続き問題ないとみている。現時点での景気後退懸念はおそらく少し誇張されている」と述べるなどしている。
このまま楽観論で推移するのか、14日には7月消費者物価指数、15日には小売売上高の発表が控えていることから、景気後退懸念が誇張されているのか、それとも再び景気後退懸念が浮上してくるのか、米国経済指標には注目となっている。
(米ダウ推移)
(Reutersより)
8月3週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
8月14日(水)
18:00 ユーロ 4-6月期四半期域内総生産(GDP、改定値)(前期比)
18:00 ユーロ 4-6月期四半期域内総生産(GDP、改定値)(前年同期比)
21:30 米国 7月消費者物価指数(CPI)(前月比)
21:30 米国 7月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
21:30 米国 7月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
21:30 米国 7月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
8月15日(木)
08:50 日本 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比)
08:50 日本 4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(年率換算)
15:00 英国 4-6月期四半期国内総生産(GDP、速報値)(前期比)
15:00 英国 4-6月期四半期国内総生産(GDP、速報値)(前年同期比)
15:00 英国 6月月次国内総生産(GDP)(前月比)
21:30 米国 7月小売売上高(前月比)
21:30 米国 7月小売売上高(除自動車)(前月比)
日米市場
日本市場は史上最大規模での乱高下の1週間となった。
8月5日は4,451円安と1987年のブラックマンデーを超える史上最大の下げ幅を記録し、翌日8月6日には3,217円高と史上最大の上げ幅を記録。
7月11日の史上最高値から8月5日までで10,765円と1万円を超える急激な下落、多少落ち着きを取り戻したものの、8月9日までで7,199円の下落となっており、史上最大の上げ幅だったと喜んでいられないほどの下げが起こっている。
約1か月間の間に7,199円、1日313円の下落ベースであったという事もあり、ここから40,000円に戻せるのかどうか、三日天下に終わるかどうかは米国市場動向次第であると思われる。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
英国・欧州市場共に反転。欧州市場は週間でも上昇へ。
英国市場は反発して週を終えている。
米国で発表された雇用関連指標が好調であった事から、景気後退懸念が和らぎ買いが入っている様だ。
英国では住宅関連株が市場をけん引しており、英中央銀行による利下げや政府が提案した都市計画改革など明るい見通しの多くが市場の好感を誘う形となっている。
欧州市場も同様に米国での経済指標を受けて景気後退懸念が後退、ヘルスケア株が市場をけん引する形となっている。
欧州4-6月期GDP値が14日に、英国4-6月期GDP値は15日に発表される事から景気後退懸念の後退が一転して悲観になるかどうか、数字には注意したい所となっている。
(STOXX欧州600推移)
(Reutersより)
今週の為替(EUR/GBP)

EUR/GBP4時間足について解説したいと思う。
EUR/GBP4時間足では、青枠のレンジからの抜けが売買のポイントとなりそうだ。
青枠を下に抜ける場合には、直近のトレンドの38.2%(0.85320)、50%(0.85030)、61.8%(0.84750)が下降に転じた場合の意識価格となる。
上昇の場合には、0.86280付近を抜ける事があれば上昇に転じるが、上値は0.86440付近が目下の上昇の目安となりそうだ。
上昇の勢いが弱い原因としては、日足でみた場合に緩やかな下降トレンド、ダウ理論の切り下げ、フラッグともいえる展開が続いており、直近の高値が0.86440であることから上位足の節目で頭を押さえられる。
(以下 EURGBP 日足)
逆を言えば、0.86440を超えてくるようであれば上昇への転換、日足上でのトレンド転換の時期となる事から、0.86440を抜ければ続伸に期待が持てるのではないのだろうか。
