石田 和哉
4月12日の米国市場は大きく値を上げる展開となった。
トランプ政権による関税措置の発動、停止、中国との貿易戦争の行方、一部商品の関税適応からの除外と市場は右往左往、不確実性に一喜一憂する展開となっている。
また、ボストン地区連銀のコリンズ総裁がFRBは金融市場の機能を維持する準備があると発表した事も市場の安心感を呼び、波乱の週を上昇で終える形となった。
AXSインベストメント(ニューヨーク)のグレッグ・バスク最高経営責任者は「市場を取り巻く不確実性がいつかは解消すると示す兆候を模索する動きが続いている」とし、「ボラティリティーは一段と高まると予想され、今週のジェットコースターのような相場展開は幕開けにすぎない可能性がある」と述べた。
(ダウ推移) 
(Reutersより)
4月第3週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
4月16日(水)
11:00 中国 1-3月期四半期国内総生産(GDP)(前期比)
11:00 中国 1-3月期四半期国内総生産(GDP)(前年同期比)
18:00 ユーロ 3月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)
18:00 ユーロ 3月消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)(前年同月比)
21:30 米国 3月小売売上高(前月比)
21:30 米国 3月小売売上高(除自動車)(前月比)
26:30 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
4月17日(木)
21:15 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:45 ユーロ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
4月18日(金)
08:30 日本 3月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
08:30 日本 3月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
08:30 日本 3月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)(前年同月比)
日米市場
日本市場は日経平均33,585.53円で週を終えている。
4月2週は波乱に満ちた週間となっており、週の初めには安値31,169円と31,000円割れを意識する形となった後に3日後には34,445円まで急騰、その後は33,585円で週を終える1週間で安値から高値3,200円を超える上下の幅とトランプ政権による関税措置に踊らされる1週間となった。
24%の関税措置から90日間の停止、中国との応酬と米中に翻弄される形となっている。
週明けも関税措置を巡る報道、発表、発言に一喜一憂、右往左往する展開は変わらずと思われ、貿易摩擦の応酬がどこまで広がるのか?関税措置を巡る動きだけでなく、急減速となるのでは?と憶測の出ている、米国経済の懸念など不安要素を払拭できない状況はまだまだ続きそうだ。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
欧州・英国市場共に不安定な展開となった。
欧州市場は週間で1.92%、英国市場は週間でFTSE100は1.13%下落、FTSE250は0.81%の上昇と翻弄される週間となっている。
米国による関税措置に市場は翻弄されており、関税措置の停止による安堵感と米中貿易摩擦の激化と相反する状況に市場は混乱している。
米政権が「相互関税」の一部を90日間停止したことにより、欧州連合は対抗措置の発動を見合わせ、通商担当の欧州委員が14日、米当局者と協議する予定となっており、対抗措置の発動による貿易戦争となるのか?何かしらの妥協点を見出す展開となるのか注目となっている。
(STOXX欧州600 推移)
(Reutersより)
今週の為替
GBP/AUD
GBP/AUDについて解説したい。
引き続き多くの通貨が関税措置による影響から急騰落を繰り返しており、トレードの行いにくい状況が続いている。
GBP/AUDの4時間足は関税措置により混乱から一時は急騰となったものの、以前推移していたレンジ帯付近にまで値を戻しており、切り下げでの売りとなった場合にはレンジ帯にまでの下落の可能性が強い部分となっている。
下抜けの価格は2.07200付近であり、その後はレンジ帯2.03250~2.07200間での推移となりそうだ。
