石田 和哉
27日の米国市場は貿易協定への期待、同日発表された経済指標においてFRBによる金利の引き下げの可能性が高まったことなどを受けてS&P500種、ナスダックが終値で過去最高値を更新する展開となった。
トランプ大統領がカナダとの新関税をめぐる貿易協定を打ち切ったことを受けて株価は上下に振れる展開となる場面も見られたが、貿易協定への期待感が不安定な相場を打ち砕く展開となり主要株価3指標は軒並み値を上げる展開となった。
ホライゾン・インベストメント・サービシズの最高経営責任者チャック・カールソン氏は「この市場は非常に底堅い」「投資家は市場の上昇トレンドに追随して、ブレイクアウトを狙っている」と述べるなど市場の風向きは先週の中東情勢時分から良い方向に変化している。
(ダウ平均 推移) 
(Reutersより)
7月第1週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
6月30日(月)
15:00 英国1-3月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前期比)
15:00 英国 1-3月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前年同期比)
7月1日(火)
08:50 日本 4-6月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
18:00 ユーロ 6月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
18:00 ユーロ 6月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)
22:30 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
23:00 米国 6月ISM製造業景況指数
7月2日(水)
21:15 米国 6月ADP雇用統計(前月比)
7月3日(木)
20:30 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
21:30 米国 6月非農業部門雇用者数変化(前月比)
21:30 米国 6月失業率
21:30 米国 6月平均時給(前月比)
21:30 米国 6月平均時給(前年同月比)
23:00 米国 6月ISM非製造業景況指数(総合)
日本市場
日本市場は40,150.79円で週を終えており、週間では+1,890円となっている。
先週までは中東情勢問題が重石となるのでは?との憶測もあったものの、蓋を開ければ大幅高、1週間で2,000円近い上昇と日本市場は大台の40,000円を超えての推移となった。
貿易協定への期待感、米国市場の好調な推移などが日本市場にとって追い風となっている。
海外投資家(外国人投資家)による買い越しが続いているデータもあるが、配当・決算等による買い一巡が終わった後にどの様な展開となるのか?日経平均は40,000円台を超え節目を上回る形で推移しているが、米国市場動向次第では大きく崩れる可能性もあることから、貿易協定の行方、米国市場動向、中東情勢には注意したいところだ。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
欧州市場・英国市場共に値を上げる展開となった。
米中貿易摩擦が和らぐのでは?との期待から投資家心理が改善しており、イスラエルとイランとの停戦による原油価格の値下がりなど市場にとって良い形での投資家心理の改善がなされた格好となっている。
ベセント米財務長官が米中間でレアアースの供給にかかわる問題を解決したと発言したことで市場にとっての好材料となった形だ。
安定した展開が今後も続くのかどうか?は不透明な部分もあり米国市場、トランプ大統領次第という側面の強い状況に変わりはないが、欧州市場は中国経済に依存する、依存する傾向が強いことから中国経済情勢にも注視しつつ、その動向に注目したいところだ。
(STOXX欧州600 推移)
(Reutersより)
今週の為替
EUR/GBP
EUR/GBPについて解説していきたい。
EUR/GBPの4時間足上では下降トレンドからの戻りが終わり、そこからのレンジ・トレンド転換という部分となっている。
すでに波動論上の推進1-5波の形成が終わり、調整波のa-c波の形成となっており、c波の形成が形通りに推移すれば図上に示した50%・61.8%のいずれかにまで価格の変遷が行われると考えられる。
その場合には直近の下降トレンド(大)からの戻りである上昇トレンド(小)の推移を意識する形で推移すると思われる。
図上で示した50%。61.8%が強く意識されると考えられる。
