石田 和哉
29日の米国市場は人工知能のサーバーの製造コストの高騰と競争の激化が、AIインフラに対しての強い需要予測に対してケチをつける形となった。
DELLやエヌビディアなどが値を下げる展開となっており、エヌビディアは3日連続の下落となった。
ホライゾン・インベストメンツでポートフォリオ運用責任者を務めるザカリー・ヒル氏は「今日はハイテク市場の上位銘柄が弱気になったが、AIへの過剰投資や収益化機会の不足といった懸念を抱くのは今回が初めてではない」と述べるなどした。
月間で見た場合にはFRBによる利下げが行われるのでは?との期待から上昇となっており、S&P500は1.9%、ダウ平均は3.2%、ナスダック総合は1.6%の上昇となっている。
(米ダウ 推移) 
(Reutersより)
9月第1週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
9月2日(火)
18:00 ユーロ 8月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
18:00 ユーロ 8月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比
23:00 米国 8月ISM製造業景況指数
9月4日(木)
21:15 米国 8月ADP雇用統計(前月比)
23:00 米国 8月ISM非製造業景況指数(総合)
9月5日(金)
18:00 ユーロ 4-6月期四半期域内総生産(GDP、確定値)(前期比)
18:00 ユーロ 4-6月期四半期域内総生産(GDP、確定値)(前年同期比)
21:30 米国 8月非農業部門雇用者数変化(前月比)
21:30 米国 8月失業率
21:30 米国 8月平均時給(前月比)
21:30 米国 8月平均時給(前年同月比)
日本市場
日本市場は42,718.47円で週を終えており、週間では‐258.80円となっている。
日本市場は週間では小幅に値を下げているものの、月間では+5.08%、2,063.77円の上昇となっており、月間では好調な展開で推移している。
シカゴ日本先物は米国市場の展開を受け、590円安で推移しており、週明けの日本市場は値を下げる展開になると思われる。
まずは日経平均42,000円台を維持し続けることができるのかどうか?に注目と言った所だ。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
欧州市場、英国市場共に値を下げる展開となった。
英国市場は4日連続の下落となり週間では1.44%の下落となり、欧州市場は週間で1.99%の下落となっている。
米FRBの独立性を巡る懸念やフランスの政情不安、英国では新たな課税措置をシンクタンクが提言したことで金融株が下落するなど、様々な問題が意識されての展開となっている。
特にFRBの独立性を巡る懸念が強くなってきており、独立性が失われるようなことがあれば信認の低下により金融政策が政治的な動機で決定づけられ、インフレ抑制に対する信頼の失墜と国債利回りの上昇という形で米国自身に帰ってくる可能性もある。
信頼の蓄積は時間がかかるが、信用の失墜は一瞬で発生する。
このような流れとなるのかどうか?欧州市場の反応は投資家の不安心理を示す展開となっている。
(欧州STOXX600 推移)
(Reutersより)
今週の為替
GBP/USD
(Reutersより)
GBP/USDについて考察したい。
相場は8月に入ってから方向感を失っており、レンジ相場を形成している。レンジ内で高値と安値が切り下がり・切り上がることで三角持ち合いを形成している。
三角持ち合いからの抜け、からのトレンド形成という流れになる可能性があり、それらについて説明を行っていく。
・三角持ち合いの上抜け
三角持ち合いの上限を上抜けることで8月に入ってからの調整(三角持ち合い)を上抜け、再度の上昇トレンドへと転化する可能性が見て取れる。
直近の上昇トレンドの勢いがそれほど強くないことから意識される価格も比較的狭くなっており、第1が1.3590、第2に1.3660が意識されている。
第1・第2共に抜けてきた場合には本格的な上昇トレンドの可能性となる。
・三角持ち合いの下抜け
こちらも上抜けと同様にした抜けることで下降トレンドの可能性が出てくる。
第1が1.3360、第2が1.3270となっており、意識されるであろう価格を抜けてくれば下降トレンドとなる可能性が高い。
上下どちらへのトレンドの可能性のある三角持ち合いということもあり、トレンドフォローが基本形、波形・勢いなどを見て逆張りという形となるだろう。
