石田 和哉
24日の米国市場は発表された9月の米消費者物価指数が前年度比3%の上昇と先月の2.9%から伸びは加速したものの市場予想は下回り、来週開催されるFOMCにて追加の利下げが確実視された事から買いが優勢となり、米国市場は3指標が最高値を更新する展開となった。
カーソン・グループのチーフ市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は、良好なCPIについて「インフレ面で明るいニュースが得られた。来週、そして12月にも利下げが実施される可能性が高まった」と述べるなど、市場は利下げを確実視する買い優勢の情勢となっている。
11月1日から発動されるとされる対中貿易関税問題は30日に韓国で開催される米中首脳会談で何かしらの進展があるのでは?という見方が多勢を占めている。
トランプ大統領の発言がブラフ、外交的なパフォーマンスではないのか?との見方が強くあることから11月1日の対中貿易関税は発動される事はなく、何かしらの妥協案、折衷案がなされると思われている。
(米ダウ推移) 
(Reutersより)
10月最終週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
10月29日(水)
27:00 米国 連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
27:30 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
10月30日(木)
--:-- 日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
--:-- 日本 日銀展望レポート
15:30 日本 植田和男日銀総裁、定例記者会見
19:00 ユーロ 7-9月期四半期域内総生産(GDP、速報値)(前期比)
19:00 ユーロ 7-9月期四半期域内総生産(GDP、速報値)(前年同期比)
21:30 米国 7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比年率)
22:15 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)政策金利
22:45 ユーロ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
10月31日(金)
19:00 ユーロ 10月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
19:00 ユーロ 10月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)
21:30 米国 9月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比)
21:30 米国 9月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比)
21:30 米国 9月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
21:30 米国 7-9月期四半期雇用コスト指数(前期比)
日本市場
日本市場は49,229.65円で週を終えており、週間では966.94円高、1か月では3,944円の上昇となっている。
再び日本市場は大台となる5万円を射程圏内に収める状況となってきている。
シカゴ先物でのNIKEI225は49,545円となっており、高市政権への政策期待などもありかなりの確率で大台の5万円台にまで上昇してくると思われる。
相次ぐ重要経済指標、日銀政策決定会合など日経平均5万円台への足がかりとなるイベントも多くあり、5万円台への歩みに期待したいところとなっている。
気がかりとしては30日の米中首脳会談における11月1日に発動とされる100%の関税措置の行方がどの様なものとなるのか?がかなり意識されると思われるが、現時点では貿易戦争再燃の可能性は低いと見られている。
仮に11月1日からの貿易関税が発動されるような事態となれば、日経平均5万円の道のりも遠くなることになるだろう。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
欧州・英国市場共に値を上げる展開となった。
両市場共に最高値を更新する形となっており、米金利の利下げ観測の高まり、米中首脳会談による貿易摩擦の緩和への期待などが市場を大きく押し上げる形となった。
FTSE100種は週間で3.11%の上昇、STOXX欧州600は1.68%の上昇となっている。
米国による対ロ制裁などによる原油価格の高騰や防衛産業の株高なども市場にとって良い材料として認識されているようだ。
30日に行われる米中首脳会談は無事に進む、100%の追加関税は発動されないとの見方が多勢を占めており、若干の楽観論も見られる状況ではあるが、まずは30日の米中首脳会談が無事に進むこと、11月1日の対中貿易関税100%回避を念頭に市場は楽観的な 展開となるだろう。
(STOXX欧州600推移)
(Reutersより)
今週の為替(USD/CAD)

USD/CAD4時間足について解説したいと思う。
USD/CAD4時間足上では波動論で見ると上昇の5波が終わり、調整波aの形成が完了、b波を形成しつつあるように見える。
第5波とa波で形成された高値は1.4080付近であり、その価格が上値抵抗線として意識される形となり、下値支持線は1.39700付近が意識される形となっている。
一目均衡上では基準線(雲)との乖離が進んでおり、トレンドが発生しにくいと思われる(トレンドが消失した)状況となっている。
現状ではc波の形成で下降に転じる可能性があり、下値支持として意識されている1.3970付近を下抜ける様であれば1.3910、もしくは1.3850までの下落となる可能性が見て取れる。
逆に1.4030付近を抜けてくるようであれば上昇(トレンド拡大)となる可能性もある。
上抜けの場合には1.4080付近が上値抵抗線となり、勢いはそれほどでもなさそうだ。
上抜けの後の失速が強くなる場合があるので、買い(上抜け)でのトレードの売買には失速には注意したい。
