石田 和哉
14日の米国市場はAI関連銘柄への加熱・高値感などを背景に値を下げていたAI関連銘柄の一部がエヌビディアの決算を前に持ち直す展開を見せた。
AI関連銘柄が市場をけん引し続けてきたが、それらに対しての過度の期待が警戒、懸念を呼ぶ形へと変化していることが市場にとって重石となっている。
ホライズン・インベストメンツの調査・戦略責任者、マイク・ディクソン氏は「エヌビディアの決算が失望を誘えば、厳しい評価を受ける」と指摘。「ただ、すぐに押し目買いが入り、相場が下支えされる可能性もある」と述べるなどしており、今週の米国市場はエヌビディアの決算に注目が集まることになるだろう。
(米ダウ推移)
(Reutersより)
11月第3週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
11月17日(月)
08:50 日本 7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比)
08:50 日本 7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(年率換算)
11月19日(水)
19:00 ユーロ 10月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)
19:00 ユーロ 10月消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)(前年同月比)
28:00 米国 連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
11月20日(木)
22:30 米国 9月非農業部門雇用者数変化(前月比)
22:30 米国 9月失業率
22:30 米国 9月平均時給(前月比)
22:30 米国 9月平均時給(前年同月比)
11月21日(金)
08:30 日本 10月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
08:30 日本 10月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
08:30 日本 10月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)(前年同月比)
日本市場
日本市場は50376.53円で週を終えており、週間では268.74円安、1か月では2,703円の上昇となっている。
日経平均は5万円を超えた価格帯でのもみ合い、調整相場となっているが、AI関連銘柄への過度の投資、価格異常が意識され始めており、米国で発表されるエヌビディアの決算次第ではAI関連銘柄の利益確定の売りが日本にも広がり、下値の節目となっている5万円を下回ってくる可能性もありそうだ。
米国連邦政府機関の閉鎖問題は一応の解決となったが、米連邦最高裁判所で審理されている米国関税問題が次の焦点となりそうだ。
エヌビディアの決算と合わせて裁判の進展には注意したいところだ。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
欧州・英国市場共に値を下げる展開となった。
週間ベースでみると英国市場は0.16%、STOXX欧州600は1.77%の上昇となっている。
英国ではリーブス英財務相が予算案で盛り込むとみられていた所得税増税を撤回するとの報道を受け、財政を巡る懸念が再燃する形となり値を下げたが週間では辛うじてプラスの展開に。
欧州市場は米政府機関の一部閉鎖の解除を受けた米経済指標公表によって景気減退が示され、FRBが12月に利下げを決めるのでは?との憶測もあり、値を上げる展開となっている。
週明けは米国にてエヌビディアの決算発表、遅れていた雇用統計などの発表が予定されていることから、それらの状況次第で欧州市場は一喜一憂する展開となりそうだ。
(STOXX欧州600推移)
(Reutersより)
今週の為替(GBP/USD)

GBP/USDの4時間足について解説したいと思う。
波動論上では8月後半から発生した下降トレンド、大きな流れが一旦は完了を見せており、第5波の形成後の調整波での調整局面、レンジの転換に入った可能性が見て取れる。
8月からの下降トレンドは1.3000付近まで下がり5波の完成に、上昇(調整)に転換して調整a波の形成、下降トレンドからの戻りの形成となっている。
調整波a波は一般的に調整局面の最初の戻しであり勢いはあるものの、市場はトレンド転換自体を確信・認識していない部分であり、続くb波で高安値を形成、c波で高安値を抜ける必要がある。
一目均衡上でも雲を上抜けていることからもトレンドは上昇に転じやすい部分ではあるがローソク足の多くに下髭(迷い)が出ており、実体を伴った上昇をしっかりと見据える必要がある。
b波の形成を確認しつつ、一目均衡上の雲の上になってから且つc波でのトレンド抜けという流れでの売買を行うのが基本となりそうだ。
