石田 和哉
5日の米国市場は、9月米個人消費支出価格指数が前年同月比2.8%、個人消費支出が0.3%増とミシガン大消費者信頼感指数は53.3となり物価高と労働市場を巡る懸念は依然として続いている状況が見られる数字となった。
この数字を受けて米国市場では来週開催されるFOMCにおける追加利下げの期待、機運が高まる形となり市場は小幅に値を上げる展開となった。
ワシントン・トラスト・ウェルス・マネジメントのバイスプレジデント兼シニアポートフォリオマネージャー、マイケル・シェルドン氏は「来週、米連邦準備理事会は0.25%ポイントの追加利下げを実施する可能性が非常に高い」「利下げが実施されれば、会合後の発言や将来の政策に関し手がかりを示すかどうか」が焦点になると述べるなど懸念の払しょくされない経済状況の打開策、市場の方向性を明るく照らす材料として追加の利下げを期待する事が強まっているようだ。
(米ダウ推移) 
(Reutersより)
12月第2週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
12月8日(月)
08:50 日本 7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(前期比)
08:50 日本 7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(年率換算)
12月10日(水)
22:30 米国 7-9月期四半期雇用コスト指数(前期比)
28:00 米国 連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
28:30 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
12月12日(金)
16:00 英国 10月月次国内総生産(GDP)(前月比)
日本市場
日本市場は50,491.87円で週を終えており、週間では173円高、1か月で215円の上昇となっている。
日本市場は日経平均5万円を維持し続けているものの、市場では日銀の追加利上げ観測などを背景にした長期金利の上昇に歯止めがかかっていない状況から日本株に割高感警戒が出つつある状況だ。
長期金利(10年債)は直近10年で最も高い水準、5年債も1.433%と10年債と同様に最も高い水準で推移している。
金利と株価はシーソーのような関係にあるとされており、金利が上がれば株価は下がり、金利が下がれば株価は上がるとされている。
米国でトランプ大統領が金利の引き下げを幾度となく要求するのもその関係性から株式市場の上昇を保つため市場に資金の流入を促すための利下げ要請でもあるのだが、日本市場は金利の上昇と株式市場の上昇が同時に行っており、株式市場に対する割高感、一部の銘柄による市場価格の過度な引き上げ状態に警戒が強まっている状態だ。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
欧州・英国市場でまちまちの展開となった。
週間ベースでは英国市場は0.55%安、STOXX欧州600は0.41%の上昇となっている。
米国の利下げ観測で下支えされた形となっており、両市場共に米国の利下げの有無、今秋開催されるFOMCの結果に注目となっている。
(STOXX欧州600推移)
(Reutersより)
今週の為替(EUR/JPY)

EUR/JPYの4時間足について解説したいと思う。
上昇トレンドがレンジに転換している部分となっているが、レンジが上下の波形を徐々に狭める形で推移しており、三角持ち合いの形に変化している。
三角持ち合いには3種類あるが、2等辺三角形に近い形から上下どちらに推移するのかがわかりにくい形、上下のどちらに抜ける可能性もある形となっていることから売り・買いの両方の準備を行いたいところとなっている。
