石田 和哉
米国市場はもみ合いに近い展開となっている。
今週は政府機関の閉鎖による経済指標発表の遅れもあり、米国雇用統計、CPIの発表が行われる事もあり市場は年末・雇用統計・CPIというイベントの中で動きにくい展開となった。
発表される11月の米非農業部門雇用者数は3万5000人増と低調な伸びが予想されており、10日にはパウエルFRB議長が4月以降の月平均増加数は4万人だが、実際には月平均で2万人減少している可能性があるとの見方を示すなどしており、市場ではリスクの高まり、ボラティリティの上昇がみられている。
プランテ・モラン・フィナンシャル・アドバイザーズのジム・ベアード最高投資責任者は「投資家にとって不透明な状況が続いてきた。好調な企業業績が市場を支え、FRBの利下げ期待が一定の追い風となったが、実体経済と今後の経済の行方に目を向ける時が来た」と述べるなどした。
今週の米国市場は難しい展開、経済指標の数字に一喜一憂する展開となりそうだ。
(米ダウ推移) 
(Reutersより)
12月第3週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
12月16日(火)
22:30 米国 11月非農業部門雇用者数変化(前月比)
22:30 米国 11月失業率
22:30 米国 11月平均時給(前月比)
22:30 米国 11月平均時給(前年同月比)
22:30 米国 11月小売売上高(前月比)
22:30 米国 11月小売売上高(除自動車)(前月比)
12月17日(水)
19:00 ユーロ 11月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)
19:00 ユーロ 11月消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)(前年同月比)
12月18日(木)
21:00 英国 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21:00 英国 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
22:15 欧州中央銀行(ECB)政策金利
22:30 米国 11月消費者物価指数(CPI)(前月比)
22:30 米国 11月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
22:30 米国 11月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
22:30 米国 11月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
22:45 ユーロ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
12月19日(金)
--:-- 日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
08:30 日本 11月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
08:30 日本 11月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
08:30 日本 11月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)(前年同月比)
15:30 日本 植田和男日銀総裁、定例記者会見
日本市場
日本市場は50,836.55円で週を終えており、週間では193円高、1か月で460円の上昇となっている。
日本市場は週間ベースでは3週連続の上昇となっているが、1か月間での上昇が460円と小幅な値動きとなっており、前回に記載した金利と市場の真逆の動きに対して警戒が強くなっている状況だ。
米国雇用統計、日銀政策決定会合での金利引き上げ、それによる円高への推移など日本市場にとっては年内の山場が今週訪れることになりそうだ。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
欧州・英国市場でまちまちの展開となった。
英国市場はまちまちの展開となり、欧州市場は反落して週を終えている。
週間では英FTSE100が0.19%の下落、欧州STOXX600は0.09%の下落と動きのない展開となっている。
AI投資への警戒感が強くなっており、市場の重石となっているほか、米国雇用統計を前にした手控えも強く出ている状況だ。
FRBパウエル議長が毎月の雇用統計が4月以降の月平均増加数は4万人だが、実際には月平均で2万人減少している可能性があるとの見方を示したこともあり、米国雇用統計の行方を見極めたいとする動きも強くなっている。
(STOXX欧州600推移)
(Reutersより)
今週の為替(USD/JPY)

USD/JPYの4時間足について解説したいと思う。
三角持ち合いの形状で推移しており、下抜きの方向に行く可能性がいささか強くなっている。
三角持ち合いの形状、値幅が非常に大きく直近の下降トレンドからのフィボナッチ数列での判断ができない状況ではあるが、どちらに推移したとしてもある程度の値幅を取ることのできる可能性のある形となっている。
上下に引いた上値抵抗線・下値支持線までは価格が上下すると思われ、三角持ち合いの頂点に近づくほど、値幅を取ることができる部分となっている。
