石田 和哉
米国市場は先週から値を下げたものの週末にはハイテク関連株による牽引もあり値を上げる展開で週を終える形となった。
11月の米国雇用統計は失業率4.6%、就業者数9.6万増、失業者数が22万8千増となり失業率の水準は21年9月以来の高水準で推移する状況となっている。
10月にかけて米国で起こった政府機関の閉鎖に関連する早期退職プログラムでの人数の増減などもあり一概に経済に影響がとも言えない状況とはなっているものの、10月のデータが欠損していることや企業の回答率の低下などもあり実際にはどの程度、経済に影響が及んでいるのかは不透明な状況となっている。
SpotGammerの創設者ブレント・コチュバ氏は、オプションの期限切れによりクリスマス休暇明けの相場が価格変動の影響を受けやすくなる可能性があると指摘するなどしている。
(米ダウ推移)
(Reutersより)
12月第4週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
12月22日(月)
16:00 英国 7-9月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前期比)
16:00 英国 7-9月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前年同期比)
12月23日(火)
22:30 米国 7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比年率)
12月24日(水)
08:50 米国 日銀・金融政策決定会合議事要旨
日本市場
日本市場は49,507.21円で週を終えており、週間では844円安、1か月で881円の上昇となっている。
高市政権開始後のご祝儀相場とはなかなか行かず、日米でAI関連企業の株高への警鐘がささやかれ始めていることでAI・ハイテク関連企業の株価が高すぎるのではとの懸念があり、今年の市場を牽引したハイテク関連株の上昇に一定の歯止めがかかっていることも上値を重くしているようだ。
米11月消費者物価指数や雇用統計の数字が経済状況、労働環境の緩やかな悪化・減少を示しているが10月に行った米連邦政府機関の閉鎖問題による統計データ不足による経済指標の信頼性の低下など実体経済がどの程度の水準で推移しているのか?不透明な部分もあり難しい状況となっている。
年末のご祝儀相場はあるかどうか、クリスマス休場明けの欧米市場動向に期待したいところでもある。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
欧州・英国市場でまちまちの展開となった。
英国市場はまちまちの展開となっているが、週間では両市場共に堅調な推移となっており、英FTSE100が2.57%の上昇、欧州STOXX600は1.6%の上昇と日本市場の‐1.68%、米国市場の‐0.95%からみてよい形での展開となっている。
凍結されたロシアの資産(EU域内で38兆円にも及ぶ)を利用するという案は法的リスクなどもありEU連合首脳会議での合意には至らなかったものの、ウクライナ支援が当面の間は継続されることが市場で好感され、値を上げたという見方も出ている様だ。
市場ではフランスの政治的不確実性などはまだまだ不安材料として存在しており、早期の解散総選挙などがあるようであれば一波乱もありそうだ
(STOXX欧州600推移)

(Reutersより)
今週の為替(USD/CAD)

USD/CADの4時間足について解説したいと思う。
USD/CAD4時間足では下降トレンドで推進波1-5波まで形成が終わり、現在は調整波a波の形成を図っている部分となっている。
画像の中の破線で示される部分が今後の推移の可能性、調整波b波を形成すればa-b波で形成されるであろう高値を上抜ける上昇へ、b波が推進波5波と調整波a波の安値を下に抜けてくれば下降継続という形に、上記2パターンのいずれにも該当しない場合にはレンジに推移するというシナリオが考えられる。
上抜けの場合にはある程度の値幅を得ることが可能であると思われるが上位足の日足で見た場合にはまだ下値余地、下抜けの可能性も否定できないことからどちらに抜けてもチャンスはありそうだ。
