石田 和哉
米国市場は週末こそ中東交渉の進捗を見極めようとする様子見が多勢を占める形となったが停戦発表、ホルムズ海峡をタンカーが抜けたなどの好材料が複数重なったことを受け週間では大きく値を上げる展開となった。
アーゲント・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネージャー、ジェド・エレブルック氏は「米・イランの交渉が行われる連休を前に、トレーダーたちはリスクを取ることにかなり躊躇している」と述べるなど交渉の進捗に楽観視をするという流れではないものの市場は値を戻す展開からの静観モードと市場の状況はそれほど悪化せずに週明けを待っている状況となっている。
原油価格も95ドルと以前からすれば高値圏ではあるものの、高値120ドルからは値を下げる展開となっており、実体経済に影響が出る前に原油価格の更なる低下と安定が望まれている。
イランとの交渉が順調に推移するのかどうか?それ次第となっている。
(ダウ推移) 
(Reutersより)
4月第3週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
4月16日(木)
11:00 中国 1-3月期四半期国内総生産(GDP)(前期比)
11:00 中国 1-3月期四半期国内総生産(GDP)(前年同期比)
15:00 英国 2月月次国内総生産(GDP)(前月比)
18:00 ユーロ 3月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)
18:00 ユーロ 3月消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)(前年同月比)
日本市場
日本市場は56,924.11円で週を終えており、週間で3,718円高、月間では2,478円高での推移となっている。
イランを巡る情勢が進捗し、停戦が発表されると今までの下落をすべて取り戻すか?
と言うほどの上昇、上げ幅を連日記録し56,924円、今年2月の高値圏を意識する水準にまで値を上げる形で推移している。
イラン問題を巡り、原油価格の高騰、一部石油の輸入遅延による製品の値上がりなども懸念され実体経済に与える影響も甚大なものとなった今回の事件ではあるが、まずは停戦交渉がなされているという事、政府備蓄も十分であることなど材料が重なった事がよい流れを呼ぶ展開となったようだ。
12日(日)現在、イランとの交渉で合意が得られなかったとの報道もあることから米国によるイランへの再攻撃やホルムズ海峡の再封鎖などが起こるようであれば再び市場は大きく値を下げる展開へと進むことになる。
交渉は合意に至らなかったが、すぐに戦いが再燃するのか?それとも何かしら静寂な時間がながれるのか?市場にとっては気が気でない1週間となるだろう。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
欧州・英国市場共に3週連続での上昇となった。
他市場と同様に停戦発表とイラン交渉に至る流れで市場は大きく反発しておりイラン交渉の開始を前に様子見の姿勢が強くなるという流れとなっている。
停戦合意までに市場は大きく値を戻し、3週間連続の上昇、最終日こそ交渉の進捗を見守る姿勢がまちまちの展開となったものの市場としては値を戻す良い流れとはなっている。
イラン交渉で一部の合意がなされなかった、バンス米副大統領が合意に至らずと発表し帰国の途についたとの報道が週明けの市場にどの様な影響を与えるのか?注目となっている。
場合によっては再度の原油価格上昇やホルムズ海峡の閉鎖、イスラエル・米国の攻撃とイランによる周辺国への攻撃が再開される様であれば市場は再び難し状況に陥ることになるだろう。
(英FTSE100推移)
(Reutersより)
今週の為替(USD/CAD)

USD/CAD4時間足を解説していきたい。
USD/CAD4時間足では大きく見た場合、波動論上の5波の形成の可能性が見て取れる。
推進波1-4波で形成された高値安値を切り上げ続けている事から上昇トレンドを継続中と見て取ることができ、安値を付けて反転した場合には第3波と4波で形成された高値Hを切り上げてる形となる。
暫定的にLの価格を設定しているが、まだ安値形成には十分な推移をしておらず、ここからの推移次第では安値の更新は十二分にあり得る。
その場合には4波の推移が継続という形となり第2波と3波で形成された安値を下回るまでは第4波として意識され続ける形となりそうだ。
第1回目のイラン交渉は物別れに終わっており、週明けの市場はさらなる原油高、ホルムズ海峡を巡る懸念などで動きが出る可能性がある。
急騰落で節目を抜ける可能性もあるので週明けの相場展開には十分注意をしつつ、トレードを行っていきたいところとなっている。
