石田 和哉
米国市場の動向
米国市場は主要3市場共に値を上げる展開となった。
アマゾンドットコムが発表した第2・四半期決算はクラウドコンピューティング部門「アマゾン・ウェブ・サービス」の売上高の伸びが予想を上回った事でAIへの投資、大規模なインフラへの投資が正当化されたこともあり、投資家心理は改善する形となった。
また、マイクロソフトの決算も好調であったことも、AI向けデータセンター投資の過剰拡大を巡る懸念を軟化させる要因ともなっている。
ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ダラーハイド最高経営責任者は、「アマゾンの支出は採算を度外視した無謀な投資であり、無責任な支出ではないかとの懸念が出ていたが、アマゾンのアンディ・ジャシーCEOはそうした懸念の払拭に成功した」と述べた。
(ダウ推移) 
(Reutersより)
今週の重要経済指標まとめ(2026年8月第1週)
時間表記:日本時間
2026年8月3日(月)
23:00 米国 7月ISM製造業景況指数
2026年8月5日(水)
08:50 日本 日銀・金融政策決定会合議事要旨
21:15 米国 7月ADP雇用統計(前月比)
23:00 米国 7月ISM非製造業景況指数(総合)
2026年8月7日(金)
21:30 米国 7月非農業部門雇用者数変化(前月比)
21:30 米国 7月失業率
21:30 米国 7月平均時給(前月比)
21:30 米国 7月平均時給(前年同月比)
日本市場の動向
先週の日経平均はAI・半導体関連株の急落で一時大幅安となりましたが、週末には買い戻しが入り、64,362円で取引を終えました。今週もボラティリティは高いものの、企業決算が相場の支えになるかが焦点となりそうだ。
今週は「指数全体を追う相場」というより、決算内容による個別銘柄の明暗がはっきり分かれる週になる可能性が高いと思われ、AI関連株は反発局面も想定されるものの、短期的な値動きは大きくなりやすいため、ポジション管理が重要になるだろう。
企業業績が堅調であれば、相場全体の下支え要因となることも期待される。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場の動向
欧州市場は先週、企業決算を好感した買いが優勢となり、STOXX Europe 600は過去最高圏で推移しました。特に週末には半導体株の反発が相場を支え、DAXやCAC40も堅調となった。
週の欧州市場は、金融・防衛・半導体が主役になりやすいと考えられる。
欧州株は米国株ほどAI関連への依存度は高くないものの、AI・半導体セクターの値動きが市場心理に与える影響は依然として大きい状況であることから、割安感を評価した資金の流入が続いている。
(FTSE100種推移)
(Reutersより)
為替分析、EUR/GBPの見通し

EUR/GBP(ユーロポンド)の4時間足では上昇トレンドが終わりを迎えつつある。一目均衡の雲を下回りつつある部分となっており、下降トレンドに転換する可能性が出てきている。
一目均衡の雲はまだ厚いが、雲を下抜けつつあることから、ここからの下抜けとトレンド転換に注目したい処となっている。
下抜けとなった場合には直近上昇トレンドの値幅の50%、0.85200付近を目指す流れが出来そうだ。
今週の世界株式市場 Q&A
Q1. なぜ欧州株は日本株より底堅いのですか?
A.欧州株は、AI・半導体関連だけではなく、銀行・保険・エネルギー・防衛・医薬品など幅広い業種で構成されています。そのため、一部のハイテク株が下落しても、市場全体への影響が比較的小さくなります。
Q2. なぜ銀行株が買われているのですか?
A.市場では、政策金利が急激には下がらないとの見方が残っています。銀行は貸出金利と預金金利の差が確保しやすくなるため、収益改善への期待から買われやすくなっています。
Q3. なぜ防衛関連株が強いのですか?
A.欧州各国では安全保障への投資拡大が続いており、各国政府の防衛予算増額が見込まれる事から、防衛関連企業は長期的な受注拡大への期待から投資が集まりやすい状況となっています。

