Nick Goold
手堅いニック式取引戦略
月曜特別版
ニック・グールドがお届け
先週は価格を大きく動かすニュースが少なく、市場は全体的に落ち着いた動きとなりました。米国株は上昇しましたが、米国の追加利上げ観測を背景にドルが堅調に推移し、金は上値の重い展開が続きました。9月のFOMC議事要旨では、インフレが依然として高いことから、多くの参加者が年内の追加利上げを見込んでいました。米ミシガン大学の消費者信頼感指数は48.1から46.3に低下し、予想の47.8を下回りました。
原油価格は、国際エネルギー機関が石油備蓄の放出を前倒しするとの報道を受け、週半ばに下落しました。その後、ホルムズ海峡でのタンカーへの新たな攻撃や、米国によるイランへの追加攻撃の可能性が伝わり、木曜日に急上昇しました。

日本では、高市早苗首相が政府の財政に対する懸念を和らげようとしました。10年国債利回りは3.09%から3.01%に低下しました。ドル円は上値を試す動きが続きましたが、市場では日本当局による円買い介入への警戒も続いていました。
今週の相場見通し
米国株
ダウは今月前半のサポートを維持し、買いが戻りました。終値は10日移動平均線を上回り、同線も上向きになり始めています。市場は米国の金利上昇をすでに織り込んでいるようで、今週は押し目買いが有効と考えられます。レジスタンスは52,000、52,700、53,000、53,750、54,000、54,500。サポートは51,000、50,000、49,000です。
日本株
日経平均は70,000円付近で上値を抑えられ、最近の上昇後に一服しました。上向きの10日移動平均線付近では下値がしっかり支えられており、今週はさらに上昇する可能性があります。上昇基調に沿って、10日移動平均線付近での押し目買いを狙うのがよさそうです。レジスタンスは70,000円、71,000円、72,000円、74,000円。サポートは68,000円、67,000円、66,000円、65,000円、64,000円、63,000円です。
ドル円
ドル円は先週も落ち着いた動きとなり、売り買いが均衡する中、158円付近で推移しました。日米の金利差が引き続き買いを支えています。見通しは強気を維持しており、押し目買いが有効と考えられます。今週の米インフレ指標をきっかけに、狭いレンジを抜け出せるかが注目されます。レジスタンスは158.50円、159.00円、160.00円。サポートは157.50円、157.00円、156.00円、155.00円、153.00円、152.50円、152.00円です。
金
金は先週、ドル高や米国の追加利上げ観測を背景に、下落する場面が多くなりました。週半ばには8月上旬以来の安値を付けましたが、長期投資家の買いや売りポジションの利益確定が入りました。終値が10日移動平均線を上回ったことは、上昇を期待できる材料です。金利上昇が織り込まれたことで、最近の下落基調が終わった可能性があり、今週は買いの機会に注目したいところです。レジスタンスは4,220ドル、4,250ドル、4,400ドル、4,500ドル、4,600ドル。サポートは4,150ドル、4,125ドル、4,100ドル、4,065ドルです。
原油
WTIは値動きの荒い展開が続き、下値を試しています。供給増加の影響が中東情勢の悪化によって打ち消され、価格の方向を予測しにくい状況です。ただし、10日移動平均線は下向きで、チャートは引き続き弱気を示しています。トランプ大統領が戦争終結への道を探る中、短期から中期では下落の可能性が高そうです。レジスタンスは95ドル、100ドル、105ドル、110ドル、115ドル。サポートは90ドル、85ドル、80ドル、75ドル、67.50ドルです。
ビットコイン
ビットコインは87,000ドルのレジスタンスを突破できず、8月以降の大幅上昇を受けたETF投資家の利益確定売りで下落しました。ただし、以前の高値にあたる80,000~82,000ドルで下値が支えられています。相場の強さは保たれているものの、最近の上昇を消化する時間が必要とみられ、今週はレンジ取引が有効かもしれません。レジスタンスは88,000ドル、90,000ドル、95,000ドル、100,000ドル。サポートは80,000ドル、75,000ドル、65,000ドル、62,000ドル、60,000ドル、55,000ドル、50,000ドルです。
今週の注目材料
月曜日:日本・米国の祝日
火曜日:日本の企業物価指数、豪NAB企業信頼感指数、RBA議事要旨、米中古住宅販売件数
水曜日:中国のCPI・PPI、米CPI、米景気先行指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)
木曜日:豪失業率、英国のGDP・貿易収支・鉱工業生産、EUの鉱工業生産、米小売売上高・PPI・企業在庫
金曜日:EUのCPI・貿易収支、米輸入物価指数・輸出物価指数・鉱工業生産
週明けは日本と米国が祝日のため、落ち着いたスタートとなりそうです。注目は水曜日の米CPIと、木曜日の小売売上高・PPIです。インフレが依然として高いのか、物価上昇が個人消費にどう影響しているのかを確認する材料となります。中東情勢や原油価格の動きにも注目が集まります。米経済指標が強ければドル円が上昇し、日本当局による円買い介入への警戒が強まる可能性があります。

