石田 和哉
27日の米国市場はダウ工業30種が過去最高値を更新して週を終えている。
同日発表された米8月個人消費支出は前年比2.2%の上昇、前月の2.5%から鈍化する形となっており2021年2月以来の低水準となった事を受け、低金利の恩恵を受ける小型株を中心に買いが入り市場は値を上げる形となっている。
デジタル金融サービス会社SoFiの投資戦略責任者、リズ・ヤング・トーマス氏は、現時点で市場は経済の軟着陸をほぼ織り込んでいると指摘。「インフレを克服したことで、FRBが景気の腰を折ることなく金利を引き下げるとみている」と述べるなどした。
市場では次回11月のFOMCで大幅利下げが実施されるとの見方を織り込んでいるとされ、PCE価格指数(個人消費支出)の数字を受けてその実施を行うであろうとの見方は更に上昇している。
(米ダウ推移) 
(Reutersより)
9月最終週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
9月30日(月)
15:00 英国 4-6月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前期比)
15:00 英国 4-6月期四半期国内総生産(GDP、改定値)(前年同期比)
26:55 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
10月1日(火)
08:50 日本 7-9月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
18:00 ユーロ 9月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
18:00 ユーロ 9月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)
23:00 米国 9月ISM製造業景況指数
10月2日(水)
21:15 米国 9月ADP雇用統計(前月比)
10月3日(木)
23:00 米国 9月ISM非製造業景況指数(総合)
10月4日(金)
21:30 米国 9月非農業部門雇用者数変化(前月比)
21:30 米国 9月失業率
21:30 米国 9月平均時給(前月比)
21:30 米国 9月平均時給(前年同月比)
日米市場
日本市場は自民党総裁選挙の影響を受ける形となった。
総裁選挙の決選投票前の調査、予想では高市氏が有利であったことから市場は値を上げる形「高市相場」とも言える展開で推移、日経平均は39,000円を超え節目・上値となっていた40,000円を射程に抑える形で推移し、27日も+903円高で週を終えた。
ザラバ終了後に自民党総裁選挙の結果が発表され、事前予想とは異なる結果、「石破氏」の新総裁当選が流れると、夜間取引(CME)は2,400円を超える大暴落の様相を見せ、為替も145円台から142円台に円高へ進むなど波乱の展開となっている。
米国市場が高値を更新したことからある程度の戻りを試す展開になるとは思うが、高市相場で値を上げた分をすべて打ち消してしまう可能性、日経平均40,000円が遠のく可能性もあり今週の米国市場動向には注意したいところとなっている。
米国はパウエルFRB議長発言などが控えており、金利の引き下げを巡る展開には十分な注意を払いたいところとなっている。
(日経平均推移)
(TradingViewより)
欧州市場
欧州・英国市場共に値を上げる展開となった。
欧州市場は中国人民銀行による金利の引き下げと金融機関から強制的に預金の一定割合を預かる預金準備率を引き下げ、流動性を増やす政策を行ったことを好感して買いが入る展開となった。
英国市場は米国のインフレが緩和している兆候が経済指標により示されたことから米FRBが利下げを続けるとの見方が強まったことから買いが優勢となった。
(STOXX欧州600種推移)
(Reutersより)
今週の為替(AUD/NZD)

AUD/NZD 4時間足について解説したいと思う。
AUD/NZD4時間足上ではレンジ相場での推移が見て取れる。
赤枠で囲んだ部分での推移となっており、直近の下降トレンドの61.8%が高値と、23.6%が安値として意識されていることからレンジを抜けての推移となった場合にはトレンド発生とある程度のトレンド形成(上下どちらかへの推移)が見込まれる。
高値は1.09460付近、安値は1.08350付近になると思われるが、抜けた後どこまで推移するのか、高値、安値を抜けた場合には日足でのチャートを参考にして説明したい。
日足上では4時間足で形成されたレンジが下降トレンドの途中で形成される戻りの一部となっており、4時間足でレンジを下抜けた場合には日足での安値1.07560を意識した下降へ上抜けた場合には1.10590を意識した上昇となる可能性がある。
上下どちらであっても、ダウ理論の切り上げ下げ(高値安値の切り上げ下げ)を意識するまで推移する可能性があるが、高値に関しては1.10590以外にも4時間足で形成されたレンジの高値1.09460付近で意識される可能性がある事から上昇に関しては上値は少し重い展開となりそうだ。
