石田 和哉
米国市場は堅調な米国経済指標を受け、主要株価3指数が大きく値を上げる形となった。
22日に発表された11月米PMI速報値が55.3と2022年4月以来、2年7か月以来となる高水準となった事に加えて、トランプ次期政権による企業優遇政策などもあり好調な展開となった。
注目されていたエヌビディアの第4四半期の売上見通しは市場予想を上回ったものの、期待に応える形とはならなかったことから下落しており、過剰な期待の反動を経済指標と次期政権の政策が上手くカバーしたといったところとなっている。
ネーションワイドの投資調査責任者マーク・ハケット氏は、この先導株の変化が、テック銘柄から他のものへと移行していくことを期待していたとし、「小型株ははるかに好調で、バリュー株も堅調だ」と述べた。
(米ダウ推移) 
(Reutersより)
11月第4週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
11月26日(火)
24:00 米国 10月新築住宅販売件数(年率換算件数)
24:00 米国 10月新築住宅販売件数(前月比)
28:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
11月27日(水)
22:30 米国 7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(前期比年率)
24:00 米国 10月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比)
24:00 米国 10月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比)
24:00 米国 10月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
11月29日(金)
19:00 ユーロ 11月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
19:00 ユーロ 11月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)
日米市場
日本市場は100、120、200日移動平均線を下回る展開となっている。
かろうじて1年、244日移動平均線が下値抵抗線として意識されているものの、好調な展開の続く米国市場動向からすると、勢いに欠ける状況での推移となっている。
週末の米国市場が大きく値を上げた事から、多少の反発は見られると思われるが、勢いを伴った動きとはなりにくく、このままずるずると年を終えてしまう可能性も出てきている。
買い材料、手掛かりとなる材料に事欠く状況であり、40,000円を超える事の出来ないずるずるとした展開はまだまだ続きそうだ。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
欧州・英国市場は値を上げる形となっている。
英国市場はポンドが対ドルで下落したことで、一部企業の業績にとって追い風となるとの見方からFSTE100種が大きく値を上げており、週間としては半年ぶりの上昇となるなど好調な展開となっている。
欧州市場は不動産関連株が市場をけん引したが、11月ユーロ圏PMIが10月から大幅に低下しており、好景気・不景気の判断の分かれ目となる50を割り込むなど、判断の難しい状況となっている。
(STOXX欧州600 推移)
(Reutersより)
今週の為替(USD/CAD)

USD/CADについて解説したい。
4時間足上では緩やかな上昇トレンドが終わりを迎えつつある可能性が見て取れる。
一目均衡の雲を下抜ける形となっており、実に3度目の雲の下抜け、安値の形成となっている。
直近で付けた安値を下抜ける事で三角持ち合いでの下抜け、一目均衡の雲の下で形成された安値の切り下げ、直近高安値に引いたラインの安値部分が下値支持線となっており、下値支持線の下抜けと今回の安値の切り下げの場合には3つの下値切り下げが重なる部分となっており、ある程度の勢いも期待できる形となっている。
安値の切り下げ、図中のLow下回れば1.38200、勢いが付けば1.37600付近にまでの下降の流れが期待できる部分となっている。
