石田 和哉
先週の米国市場はトランプ政権による関税措置に翻弄され続けたことで市場は大きく値を下げる展開となっていたが、週末は割安銘柄に広く物色買いが入る展開となり、主要3指数は全て底堅い展開となった。
何かしらの材料による反発ではない事が気になるところであり、更なる貿易摩擦、関税措置、報復関税などが広がればこの上げも一瞬で戻してしまう事から不確実性、方向性の見えない市場展開はまだまだ続きそうだ。
アージェント・キャピタル(ミズーリ州セントルイス)のポートフォリオマネージャー、ジェド・エラーブルック氏は「市場は不確実性を好まない」と指摘。「トランプ氏は混乱を引き起こしている」とし、不安があおられ、経済にも株式市場にも悪影響が及んでいるとの見方を示した。
(米ナスダック推移) 
(Reutersより)
3月第3週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
3月17日(月)
21:30 米国 2月小売売上高(前月比)
21:30 米国 2月小売売上高(除自動車)(前月比)
3月19日(水)
--:-- 日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
15:30 日本 植田和男日銀総裁、定例記者会見
19:00 ユーロ 2月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)
19:00 ユーロ 2月消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)(前年同月比)
27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
27:30 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
3月20日(木)
06:45 ニュージーランド 10-12月期四半期国内総生産(GDP)(前期比)
06:45 ニュージーランド 10-12月期四半期国内総生産(GDP)(前年同期比)
17:30 スイス スイス国立銀行政策金利
21:00 英国 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
3月21日(金)
08:30 日本 2月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
08:30 日本 2月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
08:30 日本 2月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)(前年同月比)
日米市場
日本市場は日経平均37,053.10円で週を終えている。
週の最初には日経平均36081.57円と36,000円を下回るのでは?と思われた日本市場は週末にかけて値を戻す形となり、週末の37,000円をかろうじて上回る形で終える展開となった。
米国市場も値を上げたものの、割安銘柄の物色の動きであり、米国市場を苦しめている関税措置の影響から脱却したともいえない状況から、不安定な相場、日経平均36,000円を割り込むのかどうか?に注目したい所となっている。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
欧州・英国市場共に値を上げる展開となった。
特筆すべきはドイツ次期首相ともいわれているメルツキリスト教民同盟党首が、財政拡張案を巡り緑の党の動意を得たというニュース伝わり、それにより市場ではドイツ市場、DAX指数を中心に値を上げる値展開となり、市場全体をけん引する役割となった。
米トランプ政権による関税措置の不透明感はまだ市場の重石となっており、動意に欠ける展開ではあるものの、米国や日本に比べると戻りが早い、下げ幅も狭く推移しており、関税措置の行方次第では他の市場に先駆けて市場が平静に戻るのではないのだろうか。
(ドイツDAX指数推移)
(Reutersより)
今週の為替
CAD/JPY
CAD/JPYを解説していきたい。
CAD/JPY4時間足は長期の下降トレンドが終わり、転換部分に差し掛かっている。
ダウ理論の切り上げがなされつつある部分でもあり、38.2%前後で切り上げが行われるのであれば、一度値を戻す(下落)した後に50%にまでの上昇となる可能性が見て取れる。
38.2%が切り上げ価格帯と重なっており、価格的に極めて近いことから切り上げたとしても一度は下落(意識される)する可能性があるが、切り下げが行われず、安値が切り上げ状態となればそこからの上昇には期待できると思われる。
注意点としては38.2%への到達と抜けを確認しないまま買いを入れてしまい、上昇と判断する場合であり、38.2%を抜け、一度意識されてから再度の抜け、若しくは、ある程度の余裕をもって38.2%を抜けてくる時が来るまでは焦らずにトレードを待つ事が重要になるだろう。
