石田 和哉
米国市場はトランプ大統領によるEU・米アップルに対する関税を巡る発言を受けて市場心理が悪化値を下げる展開となった。
米国内で販売されるアップル製品「iPhone」が海外で製造されたものであれば、25%の関税を支払う必要があるとインドに生産拠点を移しつつあるアップルに対しけん制を行うなどしたことが市場にとってネガティブな要素となった。
また、EUに関して6月1日より50%の関税をかけるとの発言も市場心理の悪化を招く形となった。
オーシャンパーク・アセット・マネジメントのジェームズ・セント・オービン最高投資責任者は「トランプ大統領はEUやアップルとの関税交渉を巡る議論に火をつけている」と指摘。関税を巡る議論について最悪の事態は過ぎ去ったと市場は期待していたが、火種はなお、くすぶっている」と述べた。
週間でも値を下げる展開となっており、値を戻す展開に水をかけた格好となっている。
(ダウ平均 推移) 
(Reutersより)
5月第4週の注目ポイント(経済指標)
時間表記:日本時間
5月28日(水)
27:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
5月29日(木)
21:30 米国 1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(前期比年率)
5月30日(金)
21:30 米国 4月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比)
21:30 米国 4月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比)
21:30 米国 4月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
日本市場
日本市場は36,985.87円で週を終える形となっており、上値を抑えられる形が続いている。
週間では411.89円の下落となっており、5月12日に付けた38,000円台から上値を抑えられている、下降に転じたと思われるような形となっている。
日経平均CMEも36,865円と値を下げる形で推移しており、トランプ大統領による関税を巡る発言、EUに対する50%の関税措置の復活という発言がどのようなものとなるのか?
3度目の日米関税交渉が終了したものの、その数字の内容次第ではと言う不確定要素不安定な部分を市場がどの様な心理状態となるのか?週明けの市場動向は不安定なものとなっている。
隣の芝生は青く見えるではないが、隣の芝(EU)を横目に戦々恐々と言った所だ。
(日経平均推移)
(Reutersより)
欧州市場
英国・欧州市場共にトランプ大統領の発言により値を下げる展開となっている。
英国市場はそれ程の影響、先に関税に関する合意がある事から影響は限定的なものとなったが、欧州市場は大きく値を下げる展開となっている。
iPhoneに関税をかける考えをトランプ大統領が示したことから世界的な貿易摩擦の激化が市場心理を悪化、懸念材料として意識されている。
EUに対しての50%の関税、高級品や医薬品に高い関税が課せられると示唆した事も悪材料として意識されており、投資家心理を示すVSTOXX INDEXはトランプ関税で急騰した4月以降、実に3週間ぶりに不安心理が急騰する形となっており、投資缶心理の悪化が懸念される状況となっている。
(VSTOXX INDEX推移)
(Reutersより)
今週の為替
AUD/NZD
AUD/NZDについて解説していきたい。
AUD/NZD4時間足上では上昇トレンドからの転換、波動論上では調整波a-c波も形成されており、ここからの下落によって下降トレンドへの本格的な転換が行われる部分に来ている。
上昇トレンド後に形成された調整波a-c波のc波と、下降トレンド初動の推進波1波とで形作られた安値が上昇トレンドの50%の少し上に位置しており、値を下げる展開となった場合には50%を意識した後に61.8%までの下落の流れが発生すると思われる。
下抜けた後の売りで取れる値幅は限定的なものになると思われるが、全値戻しとなった場合にはある程度の利益も見込めると思われる。
